映画『未来の食卓』 オーガニックな給食を考える映画、2010年夏に上映しました。みんなで素敵な未来の食卓作り続けたいね。

浜松市市民文教委員会にて意見陳述してきました

 3月13日。浜松市文教委員会にて、「学校給食費改定についての陳情」について、意見陳述と言うのをしてきました。参加メンバーは委員会の傍聴ができる10名!

 初めて委員会でどんな風に会議が行われているのかも見ることが出来、残念ながら、不採択となりましたが、二つの会派の議員さんが賛同してくださり、これで、浜松の給食をもっともっと子どもの目線に立ってステキにしていくためには、あきらめてはいけないなと感じました。

 賛成してくださった議員さんは、陳情が2月28日に出されてからずっと自ら動いて調査してくださったり、ご自分のお子さんの事をきっと思い浮かべながら発言してくださってるんだなあっていうあたたかい思いが感じられました。子どもの目線に立った給食でもっともっと浜松を素敵にするために、どうか皆様お力お貸しください。

 たくさんの人のアドバイスのおかげで、与えられた5分の陳情時間をホントにフル活用して訴えることが出来ました。

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給食費改定についての陳情文

 「浜松の学校給食をもっとステキにする会」○○です。当会は、子育て中の母親、父親を中心に、もともと食にこだわりがあった人、震災後大きく人生を揺さぶられて食の事を考えるようになった人、貧困問題から学校給食の在り方をずっと考えていた人、地域の地産地消を進めたいと思っている人、地元農家さん、地元の食材を扱うお店の人、お孫さんの入学で再び学校について考えることになった人、そんな多様で温かい人たちの繋がりです。時々集まって給食についての情報交換をしたり、「学校給食の質を良くするだけで子ども達の心と体と学力の成長が劇的に良くなる。」と全国を回り、数々の実績を上げている方の講演会を開いたり、と言う活動をしています。

 私はもともと、食にとても関心があり、「派手でなくてもいいので、本当に良いものを子どもに食べさせたい。」「食は体だけでなく心も作るもの。」と考え、丁寧に暮らしてきました。長男が小学校に上がってからは、自分の家で作る食事だけでなく給食を通して社会との結びつきが強くなります。限られた予算内で栄養価を考えた給食の提供と、子どもたちの豊かな時間の確保のために、どれだけたくさんの大人が関わっているのかを知り、感謝の気持ちでいっぱいです。

 おだしを化学調味料に頼らずとってくださってる事。地産地消食材を積極的に使用してくださっている事。添加物の少ないハムソーセージを使ってくださっている事。メニューの豊富さ。震災以後丁寧な放射能検査をしてくださっている事。家庭でも真似したいことがたくさんあります。

 これで、日本の食文化として違和感があり、ごみの行方が心配される、アルミ容器でのご飯の提供が、きちんとお茶碗によそって食べれるようになったり、冷凍食品率が下がれば、浜松の給食はもっと良くなる。どうしたらいいのだろう?と考えてた矢先、学校から給食費値上げ決定の通知が来ました。

 私の住む地区では年間5400円のお金ですが、隣の区では8168円もの値上げだそうです。それが子どもの数だけかかってくるとなると、私たち子育て世代の経済的負担はかなり大きくなります。月々の学年費、学年が変わるたびに新しい教材の購入、成長に伴い制服体操服の買い替えがあり、中学になると部活動のための諸経費が十万単位でかかることもあります。

 現在子どもの6人に一人が貧困とされていますが、貧困の形も多種多様で、きちんと生活保護申請をできる場合もあれば、諸事情により申請も出来ず相談もできない。子どもの食事は給食だけが頼みで夏休み明けには、ガリガリに痩せた状態で登校するというケースも浜松市内でも見られるようです。給食費値上げ問題は、給食費を支払う大人だけの問題だけでなく、子どもの命をつなぐものとしても欠かせないものなのです。

 浜松市HPにて平成27年の定期監査で、「給食費は公会計として一元管理することを検討されたし」と書かれています。このような大切な問題が、私たち市民の代表である市議会で議論されないまま決定文書が配られたことに違和感を感じています。

 給食費がこのまま保護者からの徴収という形で値上げされた場合、もしかすると「内容が変わっていないし、私たちのお給料だって上がったわけじゃないからこのまま未納にしてしまおうか」と考える人がいるかもしれません。そうした場合その穴埋めで質が落ちる事も懸念材料の一つです。

私達子育て世代は、鈴木市長が出して下さった「子ども第一主義」の浜松に、とても期待しています。基本政策、「子どもの育ちを支え、若者の自立を応援するまちづくり」の中に、「医療費をはじめとし、子育て、幼児教育、保育に要する費用負担の軽減に取り組みます。」というのがあります。最初に子ども第一主義」にふれた時「子どもの権利条約」に沿った素晴らしいものだと思いました。子どもの権利についての記述が少ない憲法の26条「義務教育はこれを無償とする」の最先端を行くような素晴らしい基本政策だと思います。

他県の自治体では給食費の無償化に踏み切ったところも、多く見受けられます。まずは値上げ分の公費助成や、給食費無償化など、前向きな浜松市らしい取り組みが出来ないか検討していただけたらと思います。そして、継続して子どもの事、給食の事がより良いものになるよう、議論を深めていっていただけないでしょうか?
 学校給食を通して、浜松市が、もっと住みやすく子育てしやすい、魅力ある都市になりますよう、期待しています。もちろん、私たち親世代も努力し続けたいと思います。
                          

H29年 3月13日 浜松の学校給食をもっとステキにする会


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